2009年12月29日

読み物2冊

オールド・ローズ・ブック バラの美術館 (八坂書房)

古いバラの種類や歴史を広く知りたい、ことにバラの絵画には興味がある
という方にもってこいな感じの1冊です。
2009年5月発行の新しい本です。
私の地域の図書館には既に入っていましたが、手元に置いてもいいかも…。


MyGARDEN マイガーデン 53号 (マルモ出版)

人気のある季刊誌ですが、購入したのは初めてでした。
53号は現時点での最新刊です。
バラ、椿、シクラメンの品種選びのヒントになりそうな記事があり、
注目しました。
写真と印刷が綺麗で、丁寧に作られているなと感じました。


posted by くらまま at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | バラの新刊書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月10日

バラ好き「古代ローマ帝国の遺産」展を見に行く

東京上野の森にある国立西洋美術館に足を運びました

古代ローマ帝国の遺産展

4つの種馬チャイナローズがヨーロッパにもたらされる以前のバラのことについては
今までほとんど知らなかったのですが

ポスターのここ↓

壁画に描かれた赤いバラ

赤いバラが描かれているではありませんかっ
これはバラ好きとしては見逃せません

自称バラ好き、知らないことが多すぎます
修行を積まねばなりません



古代ローマ帝国は、紀元前753年〜西暦480年
地中海をぐるっと取り巻くように栄えた巨大国家です

その絶頂期の西暦79年に
ヴェスヴィオの噴火に消えたポンペイ遺跡*1から発掘された
「黄金の腕輪の家」と呼ばれている富裕層の住宅の壁画に
この赤いバラが描かれています

正確に写実された絵ではありませんが、
・濃ピンクか赤
・シングルではなくセミダブル
であることが覗えます

何というバラでしょうか

Peter Beales のサイトでは作出/発見年代でバラを検索することができます
ただし西暦1100年以降のバラについて…残念
古代ローマですから、さらに600年以上遡らねばなりませんね

では、オールドローズ花図譜(野村和子著/小学館)はどうでしょう
古いバラといえば、原種、ガリカ…ありました!

ガリカ・ローズの項の冒頭の説明に、

(以下引用)『ローズ・オブ・ミレトスの名は古代ローマで『博物誌』全37巻を著したプリニウスが
ミトレス(小アジアにあった都市国家)のバラが燃えるような色と書いたことからで、
このバラが現在ではガリカ・ローズと考えられていることに始まる。』(引用終わり)

壁画に描かれたバラは、ガリカ・ローズの仲間で半八重、濃い色のもの、
例えば P.J.Redoute の図譜にある、R. gallica var. officinalis に近いものなのでしょうか

<追記 10/11 23:40>

『The Roses of Heliogabalus』
古代ローマの悪名高き皇帝ヘリオガバルスが
饗宴で大量のバラの花弁を上から落として客人を窒息死させた
という The Augustan History に記された話に基づき
Sir Lawrence Alma-Tadema が1888年に描いた絵画

バラを乱痴気騒ぎに使った挙句に人を殺してしまうなんて甚だ許せませんが、
古代ローマの人々が、バラの花弁の香りを楽しんでいただろうことが
推測できる資料ですね



さて、壁画のある小部屋はテラスと小庭園に面していて、
かなたには地中海を望めたのだそうです
展覧会ではその復元VR映像も公開されています

小庭園の花壇には何が植えられていたのでしょう
このスタイルは、現在のガーデニングの源流と考えてよいのでしょうか?

<追記 10/11 23:00>

青柳 正規著『ポンペイの遺産』(1999年小学館)によりますと、

(以下引用)『住宅に庭園を造る、古代ローマでは欠かせない大切な要素であった』(引用終わり)

ということだそうで、

(以下引用)『庭好きはどんな狭い家でも、たとえそれが1メートル四方に満たなくても造る、それが心意気だった』(引用終わり)

この時代のポンペイの人々には庭園嗜好があったそうなのです!

壁画に描かれたように、実際も庭園に様々な植物を植栽していたのでしょうか?
その根底にはどんな思想や宗教観があったのでしょうか…?
興味は尽きません



海も大陸も時も越えて、夢と想像の世界に誘われて過ごす秋の夜長です

*1 ポンペイ遺跡に関する資料を見てみる

posted by くらまま at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月30日

薔薇のアンティーク絵葉書

近頃アンティークショップでよく目にする古絵葉書
バラ好きの私めが注目するのはやはり、バラのカードです

赤いバラ?
それとも濃ピンクのバラでしょうか
バースデーカードです

LovingBirthdayGreetings表m.jpg

メイン州ハリントン局、1908年の消印です
アメリカでは、1898年に私製絵葉書が認可され
絵葉書ブームが巻き起こったそうです
この絵葉書はニューヨークの印刷会社製と印字されています

19世紀中頃イギリスで郵便改革がありました。
従来とは異なり、距離や便箋の枚数によらない重量基準の統一料金システムが開始され、料金も引き下げられたのです。
また、郵便を受け取る人が料金を払うやりかたを変え、差出人が切手を購入する前払い制になりました。
折りしも、産業革命によって鉄道等のインフラ整備が進んでいました。鉄道や大型客船が郵便物の輸送に使われると、郵便は定期的でより速くなり、利用が拡大していったのだそうです。

歴史上初めての官製はがきは1869年にオーストリアで発行されました。
官製はがきは各国で導入され、絵入り官製はがきも誕生しました。
その後、一般の印刷所により私製絵はがきが大量生産販売されるようになり、郵便に使用することが認可されると各国で絵はがきブームが起こり、蒐集家も現れたそうです。

この絵葉書も蒐集され大切に保管されていたものなのでしょうか


バラ好きめとしては、描かれているバラの花が気になります
この絵葉書に描かれたのに似たバラはないでしょうか

Augustine Halem (1891)
http://www.classicroses.co.uk/roses/a/augustine_halem.html
http://www.helpmefind.com/plant/pl.php?n=393

Mme Victor Verdier (1863)
http://www.helpmefind.com/plant/pl.php?n=4032&tab=36
http://www.rogersroses.com/gallery/DisplayBlock~bid~3409~gid~~source~gallerychooserresult.asp

Captain Hayward (1893)
http://www.helpmefind.com/plant/pl.php?n=962&tab=36
http://www.rogersroses.com/gallery/DisplayBlock~bid~1927~gid~~source~gallerychooserresult.asp

Heinrich Schultheis (1882)
http://www.helpmefind.com/plant/pl.php?n=3235&tab=36
http://www.rogersroses.com/gallery/DisplayBlock~bid~5305~gid~~source~gallerychooserresult.asp

Pierre Notting (1863)
http://www.helpmefind.com/plant/pl.php?n=4793&tab=36
http://www.classicroses.co.uk/roses/p/pierre_notting.html

Ulrich Brunner Fils (1887)
http://www.helpmefind.com/plant/pl.php?n=6365&tab=36
http://www.rogersroses.com/gallery/DisplayBlock~bid~974~gid~~source~gallerychooserresult.asp
http://www.classicroses.co.uk/roses/u/ulrich_brunner_fils.html

Hovyn de Tronchere (1899)
http://www.helpmefind.com/plant/pl.php?n=32339&tab=36
http://www.rogersroses.com/gallery/DisplayBlock~bid~1015~gid~~source~gallerychooserresult.asp

…etc.特定はできそうにありません

こうやってこの時代に作出されたバラを探すのもおもしろいですね

次の絵葉書に描かれているのは、当時はめずらしかった黄色のバラですね

Therese表m.jpg
ボルドーの南 St. Vincent de Tyrosse (サン・ヴァンサン・ド・ティロス)局、
1905年の消印が押されています


「Thérèse」とあります
その名のバラがあるかどうかを探してみたのですが、見つかりませんでした
この時代に作出された、絵柄と似ている黄色いバラは

Gardenia (1899)
http://www.helpmefind.com/plant/pl.php?n=2904&tab=36
http://www.rogersroses.com/gallery/DisplayBlock~bid~4026~gid~~source~gallerychooserresult.asp

Devoniensis (1858)
http://www.helpmefind.com/plant/pl.php?n=1520&tab=36

Marechal Neil (1864)
http://www.helpmefind.com/plant/pl.php?n=4102&tab=36
http://www.rogersroses.com/gallery/DisplayBlock~bid~1013~gid~~source~gallerychooserresult.asp

Perle des Jardins (1874)
http://www.helpmefind.com/plant/pl.php?n=4753&tab=36&qn=0&qc=b

候補が少なくても特定はできませんね^_^;

ご参考までに、19世紀後半に作出された主なバラのリストを添付します

19世紀後半に作出された主なバラ_1m.jpg 19世紀後半に作出された主なバラ_2m.jpg 19世紀後半に作出された主なバラ_3m.jpg
posted by くらまま at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | バラのアンティーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月16日

押し花であそぶ


押し花といっても、アートよりも植物標本に近い押し花です
シリカゲルは使わず、古新聞紙に挟んで重しをかけて一週間乾燥させる、
という昔ながらの方法でつくりました

額装 拡大.JPG 

そこいらへんに生えていたドクダミが
こんなふうにラベルをつけて額装しますと
なんだか雰囲気がでてきましたよ

でもほんとうに植物標本としてこしらえるなら、
根っこの先まで注意深く全草を掘りあげなくてはなりません
花も咲いているほうがいいです

その意味ではこれはなんちゃって標本です

posted by くらまま at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月02日

ARK HILLS ROSE TERRACE 2009 回顧

国際バラとガーデニングショウに先立つ4/29~5/15の2週間、
赤坂アークヒルズのカラヤン広場に、恒例のバラのテラスが展示されました。
期間中3回足を運び、OR,HT,ER,フレンチローズetc.…
160種類あまりのバラたちに出合ってきました。


ブラウンやブルーなどの新しい色合いのバラ、パープルの小輪バラ、
ほしいなあ〜と思っているせいかいろいろと目に留まりました。

Cafe090504 
カフェ *** 咲き始めが濃く、だんだんと色が抜けていくようです
     フロリバンダにしては大輪で、大変に見応えがありました

Kaleidoscope090504 
カレイドスコープ *** 1972年に英国で作出された小〜中輪フロリバンダ
     オレンジピンクからの変化(退色)がいい雰囲気でした
     手前は前述のカフェ

BuffBeauty090504 
バフ・ビューティー *** 日陰でも良く咲くと評判のハイブリッド・ムスクの銘花
     淡いアプリコットブレンドカラーは涼しげに感じます

DiamondGray090506 
ダイヤモンド・グレー *** 2003年、寺西菊雄さん作出のHTです
     淡いブラウンがとてもシックで美しいバラ
     咲き進むとグレーに見えるそう

PerleDeSoiree090506 
ペルル・ド・ソワレ *** ブラウンブレンドのフロリバンダです
     濃い目の不思議カラーが印象的でした

MilleEtUneNuits090504 
ミル・エ・ユンヌ・ニュイ *** 2000年にフランスで作出された小~中輪シュラブ
     クリムゾンにブラウンがブレンドされたような
     咲き始めのその色合いにはびっくり

Veilchenblau090506 
ファイルヘンブラウ *** モーヴ&パープルブレンドの定番バラのひとつ
     何度見ても美しいと思うだけに、一季咲き(且つランブラー)なのが残念

BabyFaurax090504 
ベビー・フォーラック *** では、もう少し明るい色目になるけれどこれはどう?
     四季咲き、ポリアンサローズです


ピンクブレンドで色幅のあるバラもなかなか新鮮に感じました

SpringPal090504 SummerSnow090504-4.JPG 
スプリング・パル *** サマー・スノー(写真右)の枝変わりだそう
     色幅とセミダブルの花型がゆるく優しげな空間を作っています

BourbonQueen090511 BourbonQueen090511 
ブルボン・クイーン *** なぜか`フランシス・デュブリュイ`のタグが付いていました
      かすれたようなピンク色にベインが入ります
      こんなに小さい株でもこれだけ咲けるって本当?

このフランシスのタグの付いたブルボン・クイーンを`鉢ごと売って下さい`
と言いたかったんですよ〜。


↓ おまけ

RosaUchiyamana 
サクライバラ 

RoseTerrace09 
ローズテラス2009


   
posted by くらまま at 01:30| Comment(4) | TrackBack(0) | ガーデン訪問記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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